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北方は、西欧世界の芸術家や作家たちによって何世紀も前から想像さ れ、表象されてきた空間である。それによって、時間の経過とともに 言説の層が次第に厚みを増し、「北方の想像界」が作られてきた。そ の北方とは、スカンジナヴィアのことであったり、グリーンランド、 ロシア、北極圏、あるいは南北両極のことであったりする。ところ が、西欧人たちが北極に到達したの はわずか1世紀前のことにすぎない。 そのため「北方」は二重の視線の産物 となる。すなわち外部の視線(表象、 とりわけ西欧的表象)と、内部の視線 (イヌイット、スカンジナヴィア、ク リーなどの北方文化)である。前者は しばしば単純化され、後者は無視され るため、もし「北方」について全体的 な視野から研究したいと思うなら、 次の2つのことを問わなければならな い。すなわち、北方を想像界によっ てどのように定義するか? 南によっ て軽視されてきた文化も含めて、北方諸文化について完全な視点を獲 得するために、われわれはどのような倫理上の原則に基づいてそれら を検討すべきか? われわれはここでこれら2つの問いに答えようと思 う。まず、北方の想像界を定義し、次に、文化的北極地方を「ふたた び複雑化させる」ための包括的プログラムを提案することによってで ある。 この日本語版は日本ケベック学会の協力のもとに出版されました。 ここに厚く御礼申し上げます。

多言語出版:日本語、フランス語、ノルウェー語、デンマーク語、ロシア語、英 語、北部サーミ語。この出版物は北方の14言語に翻訳されています。

この日本語版は日本ケベック学会の協力のもとに出版されました。

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Publié en collaboration avec l'Association japonaise des études québécoises

Édition multilingue en japonais, mais aussi en français, norvégien, danois, russe, anglais et sâme du Nord.


Daniel Chartier シャルティエ, ダニエル, 北方の想像界とは何か? 倫理上の原則, Montréal et Rovaniemi (Finlande), Imaginaire Nord et Arctic Arts Summit, coll. «Isberg», 2019, 157 p.

ISBN 978-2-923385-33-4